ご挨拶

 

 

西日本心理劇学会第43回大会を九州の鹿児島市にあります鹿児島大学にて開催させていただきます。

さて本大会ではテーマを「グループの力と個の育ち」と致しました。本テーマを通して心理劇がグループの持つ力を扱いながら個人の成長を育める技法であることを改めて学ぶ場にしたいと考えております。私達は日常生活の中で複数のグループに同時に所属し、それぞれのグループにおいて異なる役割を果たしています。グループは個人に対し、多大な影響力を持つ一方、個人の振る舞いが、グループ全体の在り様を変化させることもあります。参加される皆様が支援対象者の特性や活動目的を考慮したグループづくりの方法、グループの持つ力のアセスメント、そのグループを動かしながらメンバーである個を大切に扱う技法など臨床場面における適用方法について体験的に理解を深めていただければ幸いです。

大会2日目の大会講演では、長年にわたり心理劇の実践を通して心理劇の発展に寄与され、昨年度学会賞を受賞されたエルロン筑紫野の高田弘子先生に『九州の心理劇の源流をたどって』という題目でご講演いただきます。

鹿児島は海の幸、山の幸ともに豊かな地です。牛に関しては5年に1度開催の和牛のオリンピック全国和牛能力共進会で今年度、初の団体優勝に輝きました。鹿児島牛はもとより黒豚、カンパチ、うなぎ、さつまいも、そらまめなど日本一を誇る食の宝庫鹿児島に是非お越し下さい。

 

  西日本心理劇学会 第43回鹿児島大会

                     大会長 本田玲子(鹿児島サイコドラマ研究会)